こんにちは SunnyBizコンサル です。
今回は具体的な マーケティングの手法 について触れていきます。
マーケティングの概念については、以前ブログで解説させていただきました。
マーケティングという用語にピンとこない方は合わせてチェックしてみて下さい♪
では、具体的にどういうことをやっていけば良いのでしょうか。
その手法について見ていきます。
マーケティング戦略~基本的な分析方法を知ろう~
マーケティングが重要ということは理解しているものの、
実際には何をどうすれば良いのか分からない…という声をよく耳にします。

そこで今回は、
- どんな分析方法があって
- 具体的にはどんなことをして
- そこから何が見えてくるのか
簡潔に解説していきます。
マーケティングは、事業内容、規模、業種、業態によっても様々ですし、そもそも会社ごとでやるべきことは違ってきます。
商品やサービスを購入してもらうための戦略や戦術を練る前に、
まずは 自社を取り巻く環境を様々な視点で分析をすることが重要 となります。

どんな分析の手法があるの?
基本的な分析手法は7つ
マーケティング分析には、以下の7つの手法が挙げられます。

- 3C分析
- 4P分析
- 5フォース分析
- SWOT分析
- STP分析
- バリューチェーン分析
- PEST分析
具体的にはどういう分析をするの?
では、具体的にはどんな分析で、そこから何が導き出されるのかについて触れていきましょう。
① 3C分析 :自社を取り巻く環境を分析
- 顧客(Customer):顧客の欲求、市場規模、成長性など
- 競合他社(Competitor):競合相手の数、強み、弱み、商品やサービスの特性など
- 自社(Company):商品力、販売力、技術力、市場シェアなど
3つのCの頭文字をとって3C分析といいます。
3つの関係性を客観的に分析することで、自社の商品・サービスを展開する際の経営課題を見つけることができます。
② 4P分析 :何をいくらでどうやって売るかを分析
- Product(プロダクト):製品
- Price(プライス):価格
- Place(プレイス):流通
- Promotion(プロモーション):販売促進
4つのPの頭文字をとって4P分析といいます。
4P分析はマーケティング・ミックスとも呼ばれるマーケティングの販売戦略で、コントロール可能な施策をもとに、どのように売っていくか?の戦略を分析するものです。
ここを分析することで売上UPや、販売促進に役立てることができます。
③ 5フォース分析 : 企業にとっての脅威(フォース)を洗い出し収益性を分析
5フォース(=脅威)とは以下の5つです。
-
新規参入 -
競合他社 -
代替品の存在
- 買い手の交渉力
- 売り手の交渉力
これら5つの脅威が業界にどのくらい影響を与えているかを明らかにし、自社へどのような影響があるのかを分析します。
自社への影響力がどの程度あるかによって収益性が変わってくるので、販売活動を大きく打ち出す前にやっておきたい分析です。
④ SWOT分析 :中長期計画を策定していくために活用される分析
- Strength:強み
- Weakness:弱み
- Opportunity:機会
- Threat:脅威
この4つの頭文字をとってSWOT分析といいます。
この4つの要素を使って行う分析で、自社の内部環境(強み・弱み)と、外部環境(機会・脅威)を組み合わせて、今後の経営戦略を立てたりビジネスチャンス(機会)を収集したり、脅威に対する回避戦略を立てたりします。
⑤ STP分析 :誰にどのような商品・サービスを届けるか
- Segmentation(セグメンテーション):市場の細分化
- Targeting(ターゲティング):標的となる顧客
- Positioning(ポジショニング):自社商品・サービスの立ち位置
それぞれの頭文字をとって、STP分析といいます。
市場において誰に何を届けるか、自社の商品やサービスを展開させる際にできる限り対象を絞って効率的にアプローチができるように分析する手法です。
⑥ バリューチェーン分析 :利益を最大化するために行う分析
バリュー・チェーン(Value Chain)とは、その文字通り価値(Value)の連鎖(Chain)を意味します。
企業は、一つのマーケットを完成させるために、
- 原材料の調達活動
- 商品の加工・製造
- 出荷・配送
- マーケティング
- 顧客への販売
- アフターサービス
と、一連の事業活動を行います。
それを全体として捉えるのではなく、個々の活動が連鎖している、つまり、価値(Value)が連鎖(Chain)していると捉え、個々の活動ごとに分析をする手法です。
この、バリュー・チェーン分析を行うことで、個別の活動ごとに、どの工程で高い付加価値が生み出されているのか、またはどの工程に問題があるのかを明確に把握できます。
それは結果的に自社の強みと弱みを洗い出すことにつながり競合他社との差別化戦略の構築にもなるため、利益を最大化するための分析といえます。
⑦ PEST分析 :業績に影響を与える外部要因を分析
- Politics:政治・法律的環境要因
- Economy:経済的環境要因
- Society:社会的環境要因
- Technology:技術的環境要因
この4つの頭文字をとって、PEST分析といいます。
これらの4つの環境が変化するとき企業にどんな影響を及ぼすのか、企業に影響をもたらす外部要因を分析する手法です。
これを分析することにより、世の中の流れや方向性を掴むことができ、マーケティングの戦略を効率的に検討することができます。
まとめ
マーケティング分析の基本的な手法は7つ。
これらの分析を行うことはとても重要であるものの、一つ一つを掘り下げてやるには多くの時間を要します。
しかし、がむしゃらに活動をするのか、明確な目標を定めて活動をするのか、その行き着く先には大きな差が生まれます。
一度じっくり分析する時間を作るのはいかがでしょうか?
その時々でどの分析をするべきかを判断し、最速ルートで市場を獲得できるようにしていきましょう。
参考書籍