マーケティング・ミックスとは?【3分読解】

 

こんにちは、 SunnyBizコンサル です。

 

今回は、マーケティング・ミックスという用語の解説を行っていきます。

 

マーケテイング・ミックスと聞いて、その意味をすぐにイメージすることはできますか?

 

マーケティングを勉強していると、マーケティング・ミックスという言葉を一度は耳にすると思いますが、用語の意味については少し分かりづらいといえます。

 

マーケティング・ミックスは、それ自体がフレームワークというわけではなく、マーケティング戦略を立てていく中での一つの過程です。

そのことから抽象的な概念となっているため、ここでしっかりマーケティング・ミックスという言葉の概念を知り、マーケティングの基礎を理解していただければと思います。

ビジネスドクター
マーケティング・ミックスは、販売戦略を策定するうえでの実行戦略です。「ミックス」という言葉からも分かるように、色々なものを混ぜる・組み合わせるというイメージで読み解いていきましょう♪

マーケティング・ミックスとは?

マーケティング・ミックスの概念

マーケティング・ミックスは、マーケティング戦略の中で販売戦略を立てる際に考えるものであり、実行戦略ともいわれます。

 

その概念は、商品やサービスを販売する際の戦略を、いくつかのマーケティング要素を組み合わせて検討することを意味し、要素の組み合わせということから「マーケティング・ミックス」と呼ばれています。

マーケティングミックスは製品・サービスの価値を最大化するために考えられた概念です。

 

組み合わせる要素については、売り手側に立った場合と買い手側に立った場合で内容が異なります。

分析する際には両方の立場で行うことが重要です。

売り手側と買い手側両方の視点で、その視点ごとにそれぞれ要素を組み合わせて戦略を練る必要があります。

マーケティング・ミックスの考え方

売り手の立場からみた場合

マーケティング・ミックスは、企業の立場から見た場合には、顧客(ターゲット)のニーズに合ったものを最適な状態で、効果的に市場に投入するための販売活動といえます。

そのため、組み合わせる要素としては、製品・場所・宣伝活動(プロモーション)・価格が重要と考えられます。

これらの要素について、矛盾がないか、一貫性があるか、相乗効果を生み出せるかなどの視点で分析することで、どのように販売を行っていくかを検討することができます。

消費者側の立場からみた場合

顧客の立場から見た場合は、顧客側の目線で考えます。

その商品やサービスを手にとった時に得られる価値が顧客にとって優れたものであるかどうか、顧客の満足を満たすものであるかどうかの分析です。

 

その最適な状態と効果を達成するために、様々な要素を適切に組み合わせ、全体として一貫性とバランスを保ちながら戦略を立てていきます。

マーケティング・ミックスの視点

いま触れてきたように、マーケティング・ミックスの視点は売る側と買う側の2つの側面があります。

この両方から戦略を練ることで、販売戦略はより高い効果を生み出します。

 

売り手と買い手は対面に居るため、二つは対応関係にあるべきといえます。

対応関係がしっかり築けないと、効果的な販売戦略を行うことができません。

 

企業の論理だけでは顧客のニーズに応えることはできないため、顧客視点でも商品やサービスを考えることが重要です。

マーケティング・ミックスの視点は、売り手と買い手に対応関係を作り、効率よく効果的に販売活動を行うため、重要なものであるといえます。

マーケティング・ミックスの位置づけ

マーケティング戦略の流れ

マーケティングには様々な戦略があり、その戦略には一連の流れがあります。

戦略を練る順番としては、環境分析⇒セグメンテーション⇒ターゲティング⇒ポジショニング⇒マーケティング・ミックス⇒戦略実行です。

要するに、まずは自社を取り巻く環境を分析し、そのあとに市場を選びターゲットを決め、顧客から選ばれる位置を検討し、販売活動へと移る際の、戦略検討の中にマーケティング・ミックスがあります。

マーケティング・ミックスの位置づけ

この流れからも分かるように、マーケティング・ミックスは販売戦略の部分に位置します。

販売活動を行ううえで、自社の商品やサービスが顧客にとって魅力的であるかを検討するために、販売するうえで重要な要素を組み合わせて戦略を練ります。

販売活動のための戦略を練ることが、マーケティング・ミックスの位置づけであるといえます。

マーケティング・ミックスの代表的な要素分析

マーケティング・ミックスの分析では、売り手側と買い手側で代表的な分析モデルがあります。以下、それぞれの視点で触れていきます。

売り手側の視点:4P分析

売り手側にたった場合には、以下の4つが重要な分析要素です。

  • Product:製品(サービス)
  • Price:価格
  • Place:流通
  • Promotion:プロモーション

 

この4つの要素について、顧客にとって魅力的であるか?を検討し戦略を練ります。

用語の頭文字がすべて「P」であることから、4P分析といわれています。

4つの間に矛盾がないか、バランスがとれているか、相乗効果を生み出せているかなど、4つの関係に一貫性があるかを分析します。

4P分析とは? 分析の目的とやり方、注意点について徹底解説!

買い手側の視点:4C分析

4P分析と対局にある、買い手側の視点にたった場合に重要となる分析要素は以下の4つです。

  • Customer Value:顧客にとっての価値
  • Customer Cost:顧客が負担するコスト
  • Convenience:顧客の利便性・便利さ
  • Communication:顧客とのコミュニケーション

 

いずれにおいても頭文字が「C」であることから4C分析といわれています。

この分析は、顧客視点で行うものです。

4C分析とは?その概要と4P分析との関係性【3分読解】

 

4Pと4Cをともに分析することで、企業側・顧客側両方の目線からより効果的な販売戦略を立てることができます。

まとめ

マーケティングは、企業側からの分析も重要ですが、顧客(消費者)の視点における分析も大変重要です。

企業側だけでなく顧客側の利益を考える事で、より良い商品・サービスを提供することができるようになります。

マーケティング・ミックスの概念を理解し、売り手側、買い手側両方の立場から販売戦略を検討してみましょう。



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Sunny
新しい『笑顔』に出会うため、ブログを開設しました。 主に会計・マーケティング・経営に関する内容を『誰にでも分かりやすく』を心掛けて投稿しています。少しでも参考になれば幸いです。よろしくお願いします。