こんにちは、 SunnyBizコンサル です。
経営に関する問題点を調査・分析する際や、マーケティング戦略を考える際に「フレームワークを使いましょう」と言われます。
フレームワークって何？
なぜフレームワークが重要なの？
と、そもそもフレームワークって何だろう？と思いませんか？
フレームワークは難しいのではないか…
フレームワーク自体を理解するのが大変、面倒…
と思う方もいるかもしれません。
しかし、ビジネス環境を整えるためには、フレームワークを使うことが必須であるといえます。
フレームワークは問題への対処や、戦略を立てる際に、求める成果に到達しやすく、分析の生産性を高める最強のツールなのです。
今回の記事では、
そもそもフレームワークとは何なのか？
なぜそこまで重要といわれるのか？
フレームワークを活用する効果やメリットは？ということについて、理解を深めるために説明をしていきます。
これを読めば、フレームワークがいかに重要かに気付くことができ、もぅフレームワークを使わずにはいられないっ！！
そんな気持ちになるのではないでしょうか♪
以下、具体的に触れていきます。
フレームワークとは？経営における重要性について
フレームワークとは？
フレームワークとは、単純に意味を捉えると「骨組み・構造・組織・体制」といった意味があります。
マーケティングにおけるフレームワークについても、骨組み、構造という意味がありますが、さらに掘り下げていうと、
経営戦略や市場環境の分析を行う際に、一定の手順に沿って、必要な要素をもれなく取り込み、誰もが使いやすいように組まれたツールということができます。
すなわち、パターン化された仕組み・公式ということです。
このパターン化された仕組み・公式を手順通りに進めていけば、課題や問題の突破口を考えるうえで、解決への糸口がみつかるようになります。
フレームワークは、ビジネスにおける経営分析と経営戦略を論理的に考えるための手順であるといえます。
フレームワークの必要性
フレームワークは、専門家の知恵と経験が詰まった最強の思考ツールです。
これは、学者やコンサルタントなどの専門家が研究に研究を重ね考察したものであり、ビジネスの最善策であるといえます。
これを上手に活用することで、ビジネスの効率性や生産性が格段にあがり、重要な意思決定にも大きな貢献を果たします。
たとえば、他社よりも優位に立ちたい！と思った際、何から手をつけますか？
やみくもに広告を打ったり設備投資を行っても、そこに確実性がなければ大きなリスクとなってしまいます。
しかし、フレームワークに沿ってきちんと分析を行えば、なにが必要であるかを的確に把握することができ、イチかバチかの勝負ではなく、そこに根拠と成果を見据えた活動を行うことができます。
フレームワークは、リスクを最小限に抑え、客観的かつ的確な分析を行うための大変重要な手順であるといえます。
フレームワークを取り入れる効果
フレームワークを取り入れることは、以下のような効果があります。
頭の中を整理することができる
フレームワークの活用は、バラバラの情報をきちんと整理することができます。
世の中にあふれる様々な情報を、一定の基準に沿って手順通りに進めることで、情報の取捨選択ができ、必要なものをきちんと整理することができます。
手法として、分かりやすく図式化していくものも多いため、情報や状況を視覚的に捉えやすく、頭の中をしっかりと整理することができます。
目的に合った結果を得られる
フレームワークは、目的に合わせ一定の手順に従って進めていくものです。
何のために行うのか、どこを分析したいのかによって、活用すべきフレームワークが異なります。
目的に応じたフレームワークを適切に選び活用することで、分析の手順が決まり、その結果導き出される事柄も明確になります。
目的と結果を明確にすることができ、効率よく結果を得られることができます。
思考が論理的になる
フレームワークは、その作り自体が論理的な仕組みになっているため、分かりやすく説得力のある結果を得ることができます。
なぜ導き出されたのか、どういう根拠に基づくのかを問われた場合にも、そこにフレームワークが活用されていれば、筋道がきちんと通った分析結果であると主張できます。
フレームワークに当てはめること自体が思考を正しい道筋に導くことになるため、思考が論理的になるといえます。
他者との意思疎通が容易になる
経営戦略を立てる際や、事業改善策を考える際は、色々な部署の担当者と合同で情報交換を行うことがしばしばです。
その担当者全員がマーケティングの知識があり、同じ理解をすることができれば問題ありませんが、全員が共通の理解をするということは困難です。
そんな中フレームワークの活用は、客観的な視点で行われるため、どんな知識や立場であっても理解しやすく、互いの意思疎通を容易にしてくれます。
成果の最大化を目指すことができる
今や、ビジネス環境は競争が激しく、市場のニーズや価値観も多様化しています。
出せば売れる時代ではなくなり、企業ががむしゃらに頑張ったとしてもそこに市場が無ければ利益を生み出すことはできません。
また、安定した企業として活動を行うためには内部環境もしっかりと整える必要があります。
フレームワークの活用は、いかにして最大限の成果をあげていくかを自ら考えだすことができるようになります。
フレームワークのメリット
一目で分かりやすい
フレームワークは、漠然としたものを図式で表したり、複雑な事柄を要素ごとに分解して整理するため、一目見ただけで全体を把握することができるようになります。
複雑なことを単純化するため、深い知識が無くても視覚的にとらえることができ、一目見ればわかる状態を作ることができます。
ヌケ・モレを防ぐことができる
フレームワークは、学者やコンサルタントが考え抜いて生み出したものであるため、その手順に従い活用することで、必要な要素をとりこぼすことなく分析を行うことができます。
一定の手順に従うことで、分析するうえでの確認事項や視点について、ヌケなくモレなく行うことができます。
問題に気付くことができる
フレームワークを進めていくと、うまく進まない場合や、結論が導き出せないことがあります。
その時は、そこに問題が潜んでいないか？を検討する良いタイミングです。
フレームワークでゆがみが起きた時は、その事業を進めるうえで大きな問題があるか、もしくは事業として成立しない場合があります。早期の問題発見に有効的です。
課題を発見できる
フレームワークを使うことで情報が視覚化されると、今まで気づくことができなかった課題を発見することができます。
全体が複雑であるがゆえに見えなかったことでも、的を絞って単純化して掘り下げることで、表面からは見えなかった深い問題にも気付きやすくなります。
フレームワークを使ううえでの注意点
目的の喪失
フレームワークは何のために行うのか、その目的を見失わないようにしましょう。
フレームワークに一生懸命取り組んでいくと、時にこのフレームワークを完成させることが目的となってしまう場合があります。それでは莫大な時間と労力がかかってしまいます。
フレームワークはあくまでも結果を得るための手段であるため、何のために行うか？という目的を見失わずに、きちんとポイントを押さえて行いましょう。
主観を排除する
フレームワークを作成する際には、主観を排除する必要があります。
「〇〇だろう」という考えや、こういう結果が導き出されるという主観があると、無理矢理フレームワークに当てはめて物事を考えてしまうため、客観的な答えの妨げになってしまいます。
フレームワークによって得られたものが、事業を行ううえで意味あるものでなければならないため、主観を排除し、客観的な視点で行うようにしましょう。
繰り返し行う
個人や企業を取りまく環境は刻々と変化しています。
市場の変化に対応するためには、一度の分析ではなく繰り返しフレームワークを活用することが重要です。
変化に気づいた時や一定期間ごとに繰り返し行うことで分析の精度が上がっていきます。
自社にとっての強力なビジネスフレームワークを構築していくためにも、一度立ち止まって分析することはとても有意義なことです。
オススメの本の紹介
フレームワークについて、主要なものが簡潔にまとめられた本で、オススメのものを紹介します。
１．洋泉社MOOK「マッキンゼーで学んだフレームワークの教科書」最速で最適解を導き出す”最強ツール”46 監修 大嶋祥
この本は、分析したい目的ごとに全部で46個のフレームワークがまとめてあり、目的に合わせてページを開くことで使うべきフレームワークを知ることができます。
見開き１ページにつき１つのフレームワークが解説されているため、それを見るだけで概要を掴める内容となっています。
マーケティングの基本的なフレームワークを理解する教科書として大変オススメです。
２．ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70
問題や課題を発見するフレーム（8点）、市場を分析するフレーム（13点）、課題解決のアイデアを練るフレーム（10点）戦略を立案するフレーム（14点）ほか、合計70ものフレームワークが紹介されています。
フレームワークの集大成！！ともいえる一冊。
初めてでも理解しやすい内容となっており、会議や意思決定の助けになることでしょう。
まとめ
フレームワークの実践は、一見ハードルが高いように見えますが、一度取り組み始めると道筋が見えているため、効果的に成果を得ることができます。
分析するうえで情報を集めたり、現状を洗い出すことは、相当数の時間を要しますが、そこから導き出された結果は、必ず自社にとって有益なものとなります。
専門家が作り上げたビジネスの最善策を有効活用してみましょう。
