財務会計とは?会計の基礎を学ぼう【5分読解】

 

こんにちは、 SunnyBizコンサル です。

 

事業を営む上で必要とされる「会計」

会計は、日々の経済活動を収入と支出に分けて記録し、集計し、報告するツールとしてとても重要です。

会計についての理解はコチラから↓↓↓

企業会計とは 分かりやすく解説します!【3分読解】

企業会計は、大別すると「財務会計」と「管理会計」に分けることができます。

その中でも、今回は「財務会計」について詳しく解説を行います。

会計の基礎として、財務会計がどのようなものであるか、理解に役立つと幸いです。

財務会計とは

そもそも財務とは?

「財務」と聞いて、すぐにその言葉の意味するものが浮かびますか??

ほとんどの人が、ぼんやりとしたイメージではないでしょうか。

 

財務会計の概要に入る前に、まずは「財務」という言葉について触れておきます。

財務とは何を表す?

  • 財産・債務・収益・費用など、資金の動きに関わるもの
  • 資金の調達と、調達した資金の管理
  • 資金の運用状況の把握
  • 予算の管理 

要するに、財務とは企業活動に関わる資金の動きを管理、把握するためのものであり、日々の資金繰りと将来の経営に関わる資金のカギを握るものであるといえます。

この財務を管理するために、日々の取引や資金の動きをとりまとめる経理業務があり、会計業務があります。

財務会計とは

財務会計とは、株主、銀行、投資家など、外部の利害関係者に対し、会社の経営状況を報告することを目的に活用される会計です。

 

企業の経済活動には、現金の動きだけでなく、物やサービスの動きもあります。

どのような経済活動をしたのか?

どのような取引があったのか?

その結果いくら儲かったのか?(もしくは損したのか?)

どれだけ財産があるのか?どのような財産を持っているのか?

それらを「お金」の単位で把握し、一定のルールに従って数字として客観的に表します。

 

このルールを「企業会計原則といい、財務会計では、企業会計原則に従った財務諸表の作成が求められます。

ビジネスドクター
財務諸表には、貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」などがあります。これらの財務諸表を決算書という言い方で呼ぶ場合もあります。

 

企業ごとに事業内容や決算のタイミングが違ったとしても、企業会計原則に従った会計処理がなされることで、同じ基準で情報を比較することができます。

財務諸表は、企業の経営状況を客観的に判断するための重要資料であり、株主や、銀行などの外部利害関係者は、これを見て投資や融資の判断をします。

財務諸表は、いわば企業の成績表ともいえる資料です。

ビジネスドクター
財務諸表を読めば、その会社が1年間にどのような活動をして、どのような結果を出したかが分かります。また、外からは見えない会社内部の状態が分かるため、会社の健康状態が見えるとも言えます。

決算書とは?~決算書の種類と役割について~

企業会計原則

ここで、財務会計における財務諸表を作成するうえで守るべき「企業会計原則」について説明します。

企業会計原則って何?

世の中には様々なルールが存在します。

ルールは会計にも必要であり、会計でのルールを「企業会計原則」と言います。

 

ルールが設けられることによって、それぞれ異なる規模や業種であっても統一を図ることができ、比較することが可能となります。

「企業会計原則」は、一般原則・貸借対照表原則・損益計算書原則から成り立っており、この原則が守られることで基準を満たした処理となり、公正妥当であるといえることになります。

会計のルールを知ろう!!【企業会計原則とは?】

一般原則とは

一般原則とは、会計情報の基礎となる記録、測定、表示といった会計処理について定められたルールです。

一般原則には次の7つがあります。

≪一般原則≫

  • 真実性の原則
  • 正規の簿記の原則
  • 資本取引・損益取引区分の原則
  • 明瞭性の原則
  • 継続性の原則
  • 保守主義の原則
  • 単一性の原則

一般原則を守ることは会計処理の基礎を構築することであり、一般原則が守られることで公正・妥当とみることができます。

貸借対照表原則とは

貸借対照表原則とは、「貸借対照表」を作成するうえでの基本的ルールです。

財務諸表のひとつである貸借対照表は、会社が持つ財産と運用する元手資金を記した、一定時点の財政状態を表します

それを読めば、外からは見えない会社内部が見えてくるため、会社の健康状態を把握するものであるといえます。

 

どのように表示するのか、どのように並べるのか、金額はいつ時点のものを使うのか…など、作成するうえで守るべき基本的なことが定められています。

損益計算書原則とは

損益計算書原則とは、財務諸表のうちの「損益計算書」を作成するうえでの基本的ルールです。

損益計算書は、1年間の儲けを表すものです。

一定期間の会社の利益(成果)を計算することから、「企業の成績表」ともいわれています。

損益計算書原則では、損益計算書に載せるべき数字の計算基準や、内容、表示方法などが定められています。

財務会計の機能(役割)

財務会計には、情報提供機能利害調整機能、2つの機能があります。

機能というと少し分かりづらいと思うので、機能=役割と捉えて下さい。

財務会計の機能 ①情報提供機能

情報提供機能

投資判断のための情報を財務諸表という形で提供する

 

企業の情報なくして、投資家はその企業に投資しよう!とは思えません。

金融機関についても、企業の経営状況を知り得ないと、融資をして良いかどうかの判断ができません。

財務会計は、企業の持つ資産・負債、借入金や、利益の配分、資金繰りなどを開示する役割を果たしています。

ビジネスドクター
経営者や利害関係者は、この情報を読み解くことで、その企業の収益性・安全性・成長性を知る事ができます。

財務会計の機能 ②利害調整機能

利害調整機能

主に経営者と株主の間で発生する利害を調整する

 

企業が活動した結果得た利益は、会社だけで持っておくのではなく、外部利害関係者へ配分する必要があります。

特に、経営者は株主から経営を任された立場にあるため、経営努力によって得た利益はしっかりと株主に配分しなければなりません。

その際、私的な利害によって偏りがうまれると、本来会社に残すべき財産が不当に流失してしまったり、配分されるべきものが削られてしまったり、関係者同士で対立が起こる可能性があります。

それらを防ぎ、調整するために財務会計があるといえます。

ビジネスドクター
企業が、企業会計原則に従った財務会計を行うことで、基準を満たした適正な処理が行われることになります。財務会計によって財務諸表が作られることは、妥当な処理がされたことになるため、利害が調整されていると言えます。

まとめ

企業が経営活動を行った結果を客観的に表し、会社が今どのような状態にあるかを把握・開示するため、財務会計はとても重要です。

経営者としては会社の内情をしっかりと知り、意思決定に役立てる必要があります。

外部利害関係者にとっては財務会計によって処理された財務諸表が重要な情報源となります。

会計の基礎として、財務会計の理解を深めましょう。

管理会計についての詳細はコチラ↓↓↓

管理会計とは?会計の基礎を学ぼう!!【5分読解】

 



ABOUT US

Sunny
新しい『笑顔』に出会うため、ブログを開設しました。 主に会計・マーケティング・経営に関する内容を『誰にでも分かりやすく』を心掛けて投稿しています。少しでも参考になれば幸いです。よろしくお願いします。