こんにちは、 SunnyBizコンサル です。
皆さんには、目標がありますか?
どのような時に目標を設定し、そしてそれはしっかりと達成できているでしょうか。
目標には、私生活での個人的なものや、仕事におけるもの、企業など組織で掲げるものなど様々です。
目標を設定すると、最初は大きなモチベーションとなりますが、日が経つにつれ気持ちが薄れたり、生活の中で負担に感じることってありませんか?
計画倒れに終わり、途中で諦めることもあるでしょう。
それは本当にもったいないことです。
最初の思いが薄れたとしても、思い描いていた通りに進まなかったとしても、できなかった事を悔やむ前に、もう一度その目標設定が正しかったのか?という事を振り返っていただきたいです。
今回は、目標の設定方法について、いかに達成するかそのポイントについて考えます。
最初に目標設定の意義とポイントを紹介し、ツラくならない目標設定方法について解説していきます。
これは、個人だけでなく企業が掲げる経営目標についても同様に考えることができるので、企業活動においても是非参考にしてください。

目標を設定することの意義

目標とは
辞書によると、目標とは以下のとおりです。
1 そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。「島を目標にして東へ進む」
2 射撃・攻撃などの対象。まと。「砲撃の目標になる」
3 行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。「目標を達成する」「月産五千台を目標とする」「目標額」 引用元:goo辞書//目標の意味
要するに、行動するうえでの目印であり、実現・達成を目指し掲げたものであること。
目標は、いわばゴール地点であり、達成するために掲げるものです。
個人であれば、なりたい未来の姿であったり、スキルアップするための挑戦、生活改善が挙げられます。
ビジネスにおいては、売上目標、利益目標、経営戦略、事業展開などです。
目標を設定する時は、何かしらのきっかけがあるものです。
何かに刺激され、やるぞ!というプラス思考から設定する場合と、改善や反省により設定する場合、もしくは周りに促されてやらざるを得ない場合など様々でしょう。
きっかけはそれぞれであったとしても、目標は掲げたあとに達成することを目的に行動を起こすため、目指すところは同じであるといえます。
目標は設定することよりも達成することの方が難しいです。
大切なことは目標を達成するためのプロセスをしっかりと立てることです。
目標を設定することの効果
個人でも、ビジネスでも、目標を設定することは現状に良い刺激を与えてくれます。
どんな些細なことであっても、こうなりたい!○○を達成したい!ここを改善したい!という思いを目標として掲げれば、そこに向かって行動が伴うようになります。
日々何も考えずに行動した1年と、目標を持って行動した1年では大きな違いが生まれます。
- やるべき事が明確になる
- 集中して取り組んだことの効果を得ることができる
- 考えて行動するようになる
- モチベーションが上がる
- 日々が充実したものとなる
目標を設定すると、行動に意味が生まれます。
やみくもに手当たり次第に何かに取り組むよりも、しっかりと目標を定めて集中して取り組む方が効率よく成果を得やすいです。
また、精神面においてもやるべき事がある方がモチベーションが上がり、そこへ力を注ぐことで日々が充実したものとなります。
何もなくただ毎日を過ごすよりも、勉強時間を確保したり、同じ業務でも取り組み方を工夫したり、考えて行動ができるようになります。
目標を設定することは、成長・発展への第一歩です。
目標を設定する際のポイント

具体的なものにする
目標は、明確かつ具体的であるものの方が、達成への道のりが見えやすくなります。
例えば、
■ダイエットをしよう
■仕事を頑張ろう
■経済の勉強をしよう
■専門的知識を深めよう
という抽象的な目標を立てるよりも、
■5キロ痩せよう
■データ処理速度を上げよう・取引先を〇件増やそう
■毎日経済新聞を読もう・本を読もう
■〇〇の資格を取得しよう
というように、具体的なものとします。
目標を設定する際はやる気が先行し、漠然と大きな目標を立ててしまいがちです。
目標は設定することは簡単ですが、行動し実現することが何より難しいです。
目標設定したことで満足することが無いよう、より明確に具体的にハッキリした内容にする必要があります。
ビジネスでは、よく売上を伸ばしたい、利益を増やしたいという目標を立てることがあります。
その際には、売上を前年比〇%増、利益については〇〇費削減など、具体的に数値として掲げたり個別の項目に絞って目標設定することで、より具体的なものにすることができます。
達成のための手段を明確にする
目標を設定する際は、それが実現可能かどうかを考えなければいけません。
せっかく目標を設定したとしても、達成するための手段がなければ意味がありません。
目標を達成するためにはどのような手段があるか?という事をより明確にすることで、達成へのイメージが掴めます。
上の例であれば、それぞれの手段として以下の事が考えられます。
■5キロ痩せよう
→ ウォーキング・筋トレ・食事管理をする など
■〇〇の処理速度を上げよう・取引先を〇件増やそう
→ タイピング技術を上げる、エクセル技術を磨く、顧客リストを作ってDMを送る など
■毎日新聞を読もう・本を読もう
→ ○○経済新聞を取る、週末図書館へ通う、電子書籍サイトの登録 など
■資格を取得しよう
→ 独学、通信講座、専門学校通学 など
同じ目標を掲げたとしても、それを達成するための手段は人それぞれです。
誰かと同じやり方で達成を目指すよりも、自分にとって最適なものを選ぶことが重要です。
目標から実行計画を立て、具体的に取り組む内容を決めることで、達成への道筋が見えてきます。
ビジネスでは、売上目標や利益計画を立てる際、達成の手段を「戦略」として計画します。
自社の内部分析を行ったり、市場分析を行うなど、目標を到達するための手段として内部・外部分析をすることが有益です。それが、いわゆる経営計画の立案となります。
目標を達成するためには、何をどのように取り組むのか、より明確に立案しましょう。
期限を決める
目標を設定する際は、「いつまでに」という期限をつけます。
資格取得を目指す場合や仕事での納期がある場合は、あらかじめ期限が決まっているため行動を続けやすいです。
しかし、特に期限が無いものだとせっかくの行動がただの習慣になったり、本来の目的を見失ったり、いつの間にか熱が冷めてしまうことも考えられます。
ビフォーアフターを実感するためにも、ある程度の期限を設けたうえで目標を設定する必要があります。
ゴールの日だけでなく、スタートする日もしっかりと設定しましょう。
達成への道のりを考える
目標を達成するためには、計画を立てることが重要です。
計画を立てる際は、ゴールから今へ遡る逆算型がおすすめです。
目標達成を頂点に、ここに辿り着くまでには何をすべきかを順に書き出し、どのような流れで取り組むか段階的に区切って考えます。
段階的に区切ったあとは、その区切りごとに時間単位での目標を掲げます。
1日単位、1週間単位、1か月単位でやるべきことを設定し、ある程度余裕を持って取り組みます。
そうすることで、1日単位の目標が達成できなかったとしても、1週間で帳尻を合わせられたり、1か月で帳尻を合わせられたり、微調整が可能となります。
大きな目標に向かっていくのではなく、その目標を達成するために小さく区切った目標設定も重要です。
ツラくない?!目標設定方法

ツラくない目標の設定
目標を設定すると、それを達成しなければならないという思いに駆られます。
モチベーションが維持され夢中になって取り組むことができれば、きっと足を止めることなく走り続けられるでしょう。
個人的な目標も、ビジネスでの経営目標も、しっかりと具体的に掲げることによってそこへ向けて努力するため、まだ見ぬ力を引き出すきっかけとなり大きな成長が望めます。
しかし、当初の思いとは逆に目標が「負担」となった時、それはマイナスの力に変わってしまいます。
個人であれば挫折や諦めに繋がるでしょう。
企業にとっても中途半端なものは無駄なコストになり、リスクにもなります。
目標は誰に強制されるものでもなく自らの意思で掲げ、柔軟に割り切れるようにすることも大切です。
目標はあくまでも目標です。
達成するために行動を起こすことが重要であるため、日々の取り組みが負担とならないように、あえて目標達成のラインを分散させることをオススメします。
目標達成のラインを分散する
今触れたとおり、目標を設定する際は、その達成ラインを分散することをおすすめします。
これは目標を「最大」・「標準」・「最低」の3種類に分けてみるということです。
「最大」は、設定した目標が100%達成された、一番理想とする状態のことです。
次に、設定した目標が7~8割の成果となった状態を「標準」としてイメージして下さい。
「最低」は、まさかの事態が起きたり予定通りにいかず、未達成もしくは想定を下回る成果であった場合をイメージして下さい。
目標を設定するときは、決してひとつである必要はありません。
大きな目標の中に3つの種類に分けて小さな目標を作り、ひとつの目標を分散させます。
「最大」目標の例
「最大」は、設定した目標が100%満足できる状態で達成された時をイメージします。
資格試験に例えると、合格という結果だけでなく、知識がしっかりと自分のものになり、仕事に活かすことができたり、次の挑戦に繋がったり、成果を自分で納得できる状態です。
事業に例えると、戦略がうまくいき計画通りに売上・利益が出せた時です。
事業において100%の目標達成は、業績としての数字以上に、企業内部に大きな影響をもたらします。
達成に向けた活動は、従業員のモチベーションを上げ、一体感を生み、そして成し遂げたことによる達成感を味わう事ができ、企業が大きく成長します。
まず、100%の状態を「最大」として、そこを目指して目標を立ててみましょう。
「標準」目標の例
「標準」は設定した目標が7~8割の成果となった状態を意味します。
ここが達成されれば十分というラインです。
資格を取得する時は、内容理解・知識定着が理想であるものの、合格という結果が何より掴み取りたいものです。
いまひとつ勉強が足りなかったとしても、点数がギリギリであったとしても達成には変わりありません。
7~8割できていて「標準」なのです。
事業でも、計画の7~8割を「標準」と見ておきます。
計画を立てるうえでは100%を計画値として計算しますが、それとは別に、より現実的にシビアな目線で7~8割の数字も設定しておきます。
そうすることで未達成を悔やむのではなく、さらに上を目指すきっかけになったり新たな目標設定に繋がったりします。
未達成の部分から次の戦略が生まれることもよくある事です。
「最大」目標とは別に「標準」目標を掲げることは、反省と改善が生まれるため有益なものとなります。
「最低」目標の例
「標準」をベースに考え、まさかの事態が起きたり予定通りにいかず、想定を大きく下回る成果であった場合を設定します。
最悪の事態をあらかじめ予測することは、リスクへの対策や、方向転換、選択肢を増やすことに繋がるため有益です。
特に事業においては、外的な要因がいつ起こるか分かりません。
取引先の倒産、競合の発生、世界情勢等、自社ではどうにもできないような事態もありえます。
その際に、大きな混乱をきたさないためにも「最低」ラインを設定し、最悪ここが達成できれば…というリスクを織り込んだものを想定しておきます。
これらのラインは一例です。
個人の感覚、企業の方針で最大・標準・最低ラインを設定して下さい。
計画倒れに終わったり、途中で投げ出したりすることを極力無くすには、自分の中でのラインをしっかりと引き、最高でも最低でも達成できるラインを作りましょう。
このラインを作るだけで、ずっと気持ちが楽になり目標への取り組みがツラくなくなります。
まとめ

目標は、設定したときが一番気持ちが上がる時です。
しかし、実際に目標に向かって走り始めると、最初の気持ちが薄れたり、思い通りに行かないこともしばしばです。
そこで諦めると、やる気として芽生えた気持ち以上にマイナスの気持ちになってしまいます。
今日の自分よりも少しでも成長できるよう、小さな目標を立て、小さな達成を積み上げていきましょう。
無理なく、背負いすぎることなく目標設定ができ、前に進んでいけると何よりです。